受験生の方に役立つかもしれない情報をまとめました。
小手先のテクニックから、電卓の効率的な使い方、受験時のご注意など、
内容については引き続き正会員の方の監修をうけたものとなっており、再現性はかなり高いと思われます。
試験勉強の合間に、復習としてご覧ください。
受からない人は電卓を活用しきれてないかもしれない
試験会場で使用可能な電卓について、2018年度試験実施要綱より抜粋してみます:
(2)数値を表示する部分がおおむね水平で文字表示領域が1 行であるもの
(3)外形寸法がおおむね[幅20cm×奥行き20cm×高さ5cm]を超えないもの
試験において関数電卓は使えませんが、√演算は1次試験でよく使いますし、数値のメモリー機能は必須です。
GTボタン・メモリーボタンを使いこなすと、1次試験の計算力がぐんと高まるはずです。
キーの右上のほうにあるGTですね。
GT の活用
最近の電卓は√、GT,M+(メモリ)は標準装備と思いますが念のために確認しましょう。
数学なり保険数理科目では√ボタンがあることをを前提に出題されていますね。
GTは計算効率化にかなり役立ちます。
GTボタン活用例
H29(2017)損保数理より実例を拝借。
さて、これを電卓でどのように打ちますか?
分母分子、とりあえず別々に計算すると思います。
分子=75×50 + 33×150 + 19×250 + 5×350 + 7×450 + 2×550 + 1×650 + 1×750
ですが、
75×50=3,750 ⇒メモ
33×150=37,950 ⇒メモ
、、、
繰り返して、最後にメモした数値(8個)の足し算して20,850を求める、、、
とやってしまっては、合格は厳しいでしょう。
メモするときに間違えるリスクが高まりますし、なにより試験時間が足りませんね。
こうして打ってみましょう;
7 × 50 =,
33 × 150 =,
19 × 250 =,
5 × 350 =,
7 × 450 =,
2 × 550 =,
1 × 550 =,
1 × 750 =,
最後にGTボタンを押すと、
GT
20,850
できましたでしょうか。
ここのポイントは、イコール=を押したら即座に次の計算に移っているところです。
上記のような、掛算の和がたくさんあるケースでは効果的ですね。
また、個人的な好みとしては、「分子」よりも先に「分母」を計算します。
先に分母を求めておくと、後に分子を求めたら、即座に割り算できるからです。
累乗計算の工夫
H29(2017)数学より実例を拝借。
k=1の時、
2!=2×1=2,
1!=1,
4^2=4×4=16,
これもかなり時間かかりますね。
解答を見る限り、kを順々に増やしていって都度計算します。
この計算コストをいかに下げるかがミソ。
累乗計算は、
4 × × =
と打ってみましょう。
16
になりますよね。
これは、
4 を =の回数だけ(押した回数プラス1回)累乗します、という意味です。
× × が累乗を示しています。
この問題の場合、5!=5×4×3×2×1 などの「!」の計算は分母分子で簡略化できそうですが、累乗は実行するほうが速そうですね。
累乗計算の和(GTボタンの応用)
1.1+1.1^2+1.1^3+1.1^4+1.1^5
上記の応用でコレを計算してみましょう。
答えは「6.71561」です。
「累乗」と「GT」をうまく活用すると、例えば以下のような計算ができます;
1.1 × × = = = =,
GT
ここまでで、
1.1^2+1.1^3+1.1^4+1.1^5
が計算できて、ここでの結果は「5.61561」です。
これに最初の1.1を加えると、完成です。
累乗計算は、=を経由して計算することでGT機能も自動的に使えるようですね。
M+,M-活用例
H29(2017)生保数理より実例を拝借。
割り算があって、足したり引いたりしてます。
これでは GT では対応できませんね。
こんなときは M+ M- で符号を調整しましょう。
分子= (0.590-0.200)-(1-0.200)*(0.080159 + 0.001*3.94625)
この結果は0.3227158になります。
この程度なら割と楽なほうですが、最後の括弧は暗算できないですよね、
0.001 × 3.94625 + 0.080159 × 0.8 = M-,
0.590 – 0.2 = M+,
MRC
0.3227158
になるはずです。
※電卓によって仕様が異なるかもしれませんのでご注意!
2台持ち込みはOK?
2台持ち込みすると、上記の計算がかなり速くなります。
分母を電卓(右)で計算し、そのままにしておいて、すぐに分子を電卓(左)で計算して、その結果を分母(右側の電卓に表示されている)で割り算。
こうすると、ペンでメモする手間が省けますのでスピードアップ。
2台持ちで普段から勉強しておくのも良いと思います。
おすすめは「濃くて折れないペン」
試験グッズにも少し触れてみようと思います。
1次試験はマークシート、2次試験は記述式という違いはありますが、お勧めはクルトガなどの「手間がかからないペン」です。
シャープペンシルはクルトガ
クルトガはかなりメジャーになりましたね。くるくる回って、とがり続けてくれるというすぐれもの。
自分はかなりお世話になりました。
自分の場合、クルトガ0.5ミリを3本常備。
特に2次試験のときは、2ヶ月おきくらいに、クルトガが故障してました、、、
かなりペンを酷使する試験なので、予備は必須です。
また、自分は筆圧強めなので、ペンシルの芯もちょっと工夫してました。
普通のものでなく、「折れにくいもの」をチョイス。
試験要綱では長らく「HB/B」の指定をしています。
時々2Bの芯が売ってますし、自分も試してみましたが、上記の「強力で折れにくい」芯と使いやすいペンであれば「B」で十分かなと感じます。
芯が2Bだから試験会場から退場とか、笑えませんからね、、、
その他、必要そうな消しゴムなどは2個用意し、1次試験ではマークシート専用のB鉛筆も常備するとよいと思います。
アクチュアリー1次試験科目別合格体験記
過去の経験を書いてみましたので読んでみてください。
過去の記憶ですが、何かの役に立てると思います。転職にも有利になりますし、頑張りましょう。
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