高年収で知られる資格、アクチュアリーの年収は?
外資は高いのか?どこの会社が高いのか気になりますよね?
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アクチュアリーといえば、民間資格だけど試験は難関で、
という極めて高い壁がそびえ立つ、理系資格の最高峰です。
さて実態はどうなのでしょうか。
今回の記事は、アクチュアリー正会員の方からのインタビューをもとに、アクチュアリー年収の実態について赤裸々にまとめようと思います。
アクチュアリー年収は本当に高いのか?
一般には高年収と言われますが、さてどれくらいなのでしょうか?
参考までに、一般的なサラリーマン年収の限界は、このあたりですね。
ホールディングスなどはあまり参考になりませんが、まあ目指すはこのあたりということでしょう。
これに対して、いかに早く近づくか?
という観点では、アクチュアリーはなかなか良いかもしれません。
年収に対する答えは、、
会社次第
です。
身も蓋も無くてスミマセン。
アクチュアリーは専門職に近いですが、会社に属するサラリーマンです。
独立開業は、不可能ではありませんが、今の日本では困難ではないかなと。
アクチュアリーとして独立というよりも、保険数理の知識があるファイナンシャル・プランナー的な独立はアリかもしれませんね。
実際に独立した方を知らないのでわかりませんが、、、
つまり、学生が
年収高い会社はどこか?
と考えるのと、概ね、同じと思います。


国内系保険会社の場合
アクチュアリーが活躍する部署に配属になることが多いと思います。
経理・収益管理・主計・数理・商品・計析,etc,,,
アクチュアリー試験のほか、業界共通試験や、簿記・銀行検定・IT系資格など、多数の試験をクリアする必要があるはずです。
アクチュアリー採用とはいっても、いわゆる
”総合職”
の一人に過ぎません。
まずは、転職とか考えずに、目の前の仕事にまい進して、昇進要件を満たしましょう。
並行して、年に1科目、できれば2科目、地味に合格を積み重ねましょう。
もしかしたら、激務かもしれません。
転職?
仕事が面白ければ、まずは正会員を目指すべきです。
仕事がきついときは、躊躇なく、転職に向けて動いてください。

アクチュアリーの昇進,昇給は早いのか?
入社して3年、5年、8年くらいで、昇進のタイミングがあるはずです。
主任、アシスタントマネージャー、
○○役,etc,,,
ストレート昇進目指すわけですが、もし、こぼれてしまったら?
そのときも、転職ですね。
国内系であれば、その後、逆転することはありません(たぶん)。
減点評価の会社かどうかは、1-3年もいればわかると思いますし、そこは柔軟に考えるべきかなと。
とある会社の給与テーブル(概算年収)です;
※3科目以上合格前提、ヒラから役付へ昇進
※正会員前提
ちょうど12年目が、ストレートで管理職になれた場合の額。
まあ、同期のうち、2割程度でしょうか。
あとの8割は、管理職登用は5-10年先送りです。
それでもクビにはなりませんし、非管理職でも600-800万ある。
なので、世間の標準よりは高いですね。
メーカー等の他業界から、アクチュアリー目指して転職する若い方は年々増えてるように感じます。
やはり給与テーブルが大きく上がるようです。
まずはアクチュアリー正会員になろう
アクチュアリーである以上、年収アップの近道は、とにかく資格を取ることです。
アクチュアリー試験は7科目、年に一科目ずつ合格しても7年かかります。

会社によっては、準会員、正会員が管理職登用の必要条件になっていることもあり、気が抜けないでしょう。
今後のキャリアを考えても、早期合格に越したことはありません。
転職エージェントの印象では、転職する際の必須項目として、
くらいはまず必要でしょう。
資格に関しては、追加で評価されます。
最近はCERAホルダーが少しずつ転職市場に出てきてます。
特に40歳以降では、アクチュアリー正会員というだけで”有利に”転職できた時代は既に過ぎ去ったように思えます。
もちろん、プラスオンで過去の業務経験も厳しく見られます。
転職の場合スペシャリスト採用がほとんどですので、2つの経験値があるよりも、
”決算1筋8年やってます”
みたいな経験値のほうが内定に結びつきやすい印象です。
もちろん、その会社の求人内容にもよりますがね。

転職して年収1,000万に乗せよう
アクチュアリー試験は、3科目くらい合格すると、若ければ転職の土台に乗ります。
外資系であれば正会員で1,000万は普通です。
会社次第では、年齢不問で正会員で1,000万かつマネージャー待遇されたりします。
とくに印象的なのは、米国系の会社。
米国ではアクチュアリーでないとエグゼクティブになれなかったり、そもそも試験制度が日本と違うので、アクチュアリーはたくさんいます。
アクチュアリーを優遇する姿勢があるかどうかは、転職の際にきちんと調査するべきでしょう。
せっかく年収が上がっても、役職がいまいちだったり、低い評価だとモチベーションに響きます。
転職活動は情報戦ですので、アンテナを高く張っておくことをお勧めします。
ちなみに、アクチュアリー界隈で働くのであれば、副業はおすすめしません。
もしかしたら転職の足枷になるかもしれない可能性まで考えておくとよさそうです。

アクチュアリー試験の合格インセンティブ、奨励制度
国内系だと、
のような風潮があるので、資格取得は推進しても、報奨金・昇給などは限られています。
一例ですが、合格ボーナスとして、
くらいが多いです。
おそらく、大手でもこれくらい。
外資ではどうでしょうか?
くらいはけっこうあるようです。
おそらく、今でも同様の水準と思います。
さらに、
をプラスオンするところも。
試験合格の報奨金、けっこう大事です。一時的な年収アップになるわけです。
これ目当てに転職はちょっと考え物ですが、参考にしてほしいと思います。
米国アクチュアリーは超高収入!
アメリカのアクチュアリーの経験年数別の平均年収です。21年以上の経験で3000万円くらいである事が見て取れます。女性も高いですね。人気が高いわけです。 pic.twitter.com/Yo0yT4Xc17
— 東京国際アクチュアリーカンパニー (@HideyukiYoshida) 2019年3月24日
日本とアメリカでは扱いが全く違うらしいですね。
そのあたりはこちらの書籍にも書いてます。
フィクションですが、小説風にいろんな内部事情的な描写をちりばめてます;
アクチュアリー1次試験科目別合格体験記
過去の経験を書いてみましたので読んでみてください。
過去の記憶ですが、何かの役に立てると思います。転職にも有利になりますし、頑張りましょう。


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コメント
[…] 前回の記事に引きつづき、 アクチュアリー正会員の方からのインタビューをもとに、 アクチュアリー転職の実態について赤裸々にまとめようと思います。 […]
[…] 前回の記事に引きつづき、 アクチュアリー正会員の方からのインタビューをもとに、 アクチュアリー転職の実態について赤裸々にまとめようと思います。 […]
もしや〇〇さんではありませんか? あれから正会員になられ、ご活躍しておられるようで何よりです。正会員様のご視点からの記事、大変ためになります。今後もぜひ参考になるような記事をよろしくお願いします。
(管理人より;コメントありがとうございます、一部編集して公開いたしました)