2021年、スポーツスターファミリーは空冷エンジンの生産を終了し、新たな水冷エンジンが登場しました。
中でも、「スポーツスターS」は従来のフォーティエイト等の人気車種の後継種のようです。
現時点の情報や、実際に跨ってみた感想をメモ。

(2021年7月執筆)
実際に跨ってみました
2021年7月、箱根バイカーズパラダイスにて日本に一台しかないという展示車両を見て触って跨ってみました。
ファットボブを彷彿とさせるデザイン、フォーティエイトのようなボバースタイル。
あれ、タンデムステップなし、、、??
雨の日はすごいことになりそうなデザイン。
もうこれは過去のスポーツスターとは全く違うものですね。
スポーツスター定番のハンドルウィンカーはフロントフォークに移動、
グリップエンドミラーがカスタムテイストですね。
いやーしかし太いタイヤ、、、
跨ってみた感想
ひょいっと、かる~く起こせる車体は、スポーツスターファミリーに比べても格段に軽く、重心が下に移っているようです。
脚付きは見た目以上に良く、いかにもローダウンされたようなデザイン通りです。
取り回しはさすがにしてませんが、小回り効きそうで扱いやすそうな印象です。
公式YOUTUBEより:
ロードスターと比較
さて我が愛車のロードスター君と比較してみましょう。
スポーツスターSはハーレーダビッドソンホームページやイベントでいただいたパンフレットから、ロードスター君は既に終売ですので2020年のページから転記してます。
スポーツスターS | ロードスター | |
---|---|---|
長さ | 2,270 mm | 2,185 mm |
シート高 | 755 mm | 785 mm |
最低地上高 | 90 mm | 150 mm |
レイク | 30 | 28.9 |
トレール | 148 mm | 140 mm |
ホイールベース | 1,520 mm | 1,505 mm |
フロントタイヤ | 160/70TR17 73V | 120/70R19 M/C |
リアタイヤ | 180/70R16 77V | 150/70R18 M/C |
タンク容量 | 11.8L | 12.5L |
オイル容量 | 4.5L | 2.6L |
車両重量 | 228 kg | 259 kg |
低め長め軽め、扱いやすいローダウンですねー、そして太いタイヤが印象的です。
オイル容量増えているのは水冷エンジンだからでしょうかね、ちなみにフィルターありの数値です。
スポーツスターS | ロードスター | |
---|---|---|
エンジン | 水冷 | 空冷 |
ボア | 105 mm | 88.9 mm |
ストローク | 72.3 mm | 96.8 mm |
排気量 | 1,252 cc | 1,202 cc |
圧縮比 | 12.0:1 | 10:01 |
エンジントルク | 6,000 | 4,000 |
リーンアングル(右) | 34 | 30.8 |
リーンアングル(左) | 34 | 31.1 |
排気量は50cc増えて、ボアが太く短くなっています。
トルクが増えて、ライディングフィーリング変わりそうです。
そしてギアは6速まで!
スポーツスターS | ロードスター | |
---|---|---|
ギア比: | 49/89 | 38/57 |
ギア比 1ST | 12.21 | 9.315 |
ギア比 2ND | 9.022 | 6.653 |
ギア比 3RD | 6.994 | 4.948 |
ギア比 4TH | 5.641 | 4.102 |
ギア比 5TH | 4.731 | 3.517 |
ギア比 6TH | 4.131 | NA |
ヴァージンハーレーにも記事がありました;

スポーツスターSの機能
見慣れないようなスイッチが沢山ハンドルに付けられています。
従来のスポーツスターにはこういった機能はほとんどなく、タコメーターにこじんまりと付けられたウィンドウで数値を確認するに留まっていました。
それがもう、ツーリングモデル並みの機能を持つようになりました:
・クルーズコントロール
・トラクションコントロール
自分では乗らないけど
新入りのスポーツスターSくん、ロードスター君とロードグライド兄貴を経験した自分ではまず乗りませんが、ハーレーダビッドソンのエントリーモデルとしてはなかなか良いのではないか?と感じました。
あとは、実際に試乗してみて、どんなフィーリングなのか確かめたいところです。
ゴツ目のファットタイヤはどこまで倒せるのか、ロングツーリングや高速走行に向いているか、タンデムに向いているか、これらのすべてがロードスター君とは違うように思うんですね。
特に、タンデムメインの場合、キットが必要という時点で追加出費確定です…
・タンデムシート
・タンデムステップ
・ステップキット
〆て10万超えでございます。
割と安いと思う値段
上記のスペックや機能だけにフォーカスすると、200万アンダーのお値段はなかなかお得なのではないかと。
ツーリング系でおなじみのクルーズコントロールなどはなかなかに便利ですし、レインモードのトラクションコントロールなども安全性を高めます。
グリップヒーターについては現時点では未定という事ですが、パンアメリカのスペシャル版では装備されています。
冬でも暖かいヒーターは是非とも標準装備して欲しいですね。
新しいモデルなので、
純正パーツの少なさ、
カスタムがどこまでできるのか、
ビルダーによる方向性の提案、
などなどスポーツスターファミリーの歴史に比べると、どうしても見劣りしてしまうと思うんですね。
なので、乗るとしたら「どノーマルを楽しむ」くらいの方が良いのかなーなどと想いを馳せながら、新入りスポーツスターS君には頑張って欲しいなぁと思うわけであります。
その後、迷いましたが、
これだけ記事を書いておきながら、、、
フォーティエイトを購入しました、、、

ハーレーダビッドソン記事


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